アドラー心理学は人生哲学のような活用もできる、と何処かで読んだ。
周囲からの視線に悩む日本人にこそ有効な考え方でもあるらしい。
まさに、社交不安、対人恐怖などの改善にも有効な哲学的思想なんではないかと感じた。
アドラー心理学はオーストリア出身の精神科医•心理学者のアルフレッド•アドラーが作った心理学。
大まかな特徴としては、『過去にとらわれない未来志向』といわれている。
この考えはフロイトやヤングとは少し違う思想が感じられる
今回は社交不安や緘黙症などにも効果がありそうだと自己判断した思想を紹介した記事です。
不完全の勇気
不完全の勇気という思想は、アルフレッド・アドラーの高弟である、ルドルフ・ドライカースによって作られたもので、アドラーの思想が基になっている。
多くの人が不完全な自分に絶望したり、めげたりしてしまうと思う。
僕の捉え方なんですけど、アドラー心理学は、普通とは発想が違う感じがする。
普通は、不完全ならば気落ちしてしまうけど、そこを目標達成に視点を移すことで、挑戦や努力を続ける事が出来るようになる。
人の比較や現状よりも目標や未来に目を向ける思想だと感じる
アドラー心理学では『不完全の勇気』という思想もあるらしい
— キリン@社交不安 (@kimuzonw) 2020年11月11日
不完全の勇気とは
失敗より目標達成の方を意識して、不完全でもめげないで続ける勇気
というような思想です。
僕は殆どの事が不完全だけどこの教えに従って目標を意識していこうと思います。
まだ目標が明確ではないけど。
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負の感情も目的達成の為の道具?【目的論】
アドラー心理学によると、恐怖症なども発症させるメリットがあるから自ら選択して恐怖症を発症させているというようなニュアンスで語られている。
そんなはずはない?と僕も思う。
緘黙症、対人恐怖、そんなものに自ら、選択してなりたい訳がない。
でもよく考えるとプラスになることもあると思えることがあります。
例えば、緘黙症ならば
- 恥をかくのが怖いから話さない
- 傷つくかもしれないから話さない
などが確かに思い浮かぶ。しかし、話したほうが良いと分かっていても話せない時があるのに、選択している訳がない。それは自分が一番良く知っている。
ただ、恥をかく事や、傷つくことを回避出来ているというメリットもそこには確かに存在しているようにも思った。
負の症状をなくす手法として
「今までありがとう技法」というものがあるらしい。
「今まで恥をかくのを回避してくれて、緘黙症ありがとう」
とか呟くといいとか。
小さい頃は言いたいことばかり言っていたのに大人になると言えなくなる人がいる。
大人になると、言わない行動を選ぶ事でトラブルを避けていただけだったりする。
いつの間にか、大人としての戦略が自分をがんじがらめにして身動きをとれなくさせているのかもしれないですね。
人と自分を比べていると永遠の競争になる?
優越感と劣等感の根っこの部分は同じだという。
誰かと比べているということ自体が常に相対的な評価をしているということになります。
劣等感と優越感は表裏一体で、劣等感が大きいほど、その穴を埋めようとして優越感の追求が激しくなるケースもよく見られると言われている。
追い抜いたら、優越感になり
追い抜かれたら、劣等感になる
しかし、どんな人間でも勝つ事もあれば負ける事もあります。
最強の男や最弱の男でも無い限りは?
なので、永遠に他人との比較をする事を続けることになってしまう。
比べることから抜け出す方法がある、それは
比べなくても価値のある自分に気づくことだという。
人間は色んな特性を持っている人がいて、多様性があることで、生存の可能性を広げているという説もある。
皆んなが同じ能力、同じ行動パターンをしていたら、災害などの時に、同じ行動パターンをとって絶滅するかもしれない?
人と比べるのではなく、自分の理想像との比較をして頑張って生きていけばいいと思う。
対人恐怖を抱えていても、自分そのものに価値があると思えたり、理想の自分に近づく為に頑張れば、イキイキと生きられそうな気がしてきた。
自然の結末
アドラー心理学でら自然の結末といって、行動の結果を自ら体験することによって学ぶことも大切だとしている。
例えば不摂生をして病気になってみて、初めて健康の大切さが分かり、健康に気をつけるようになる、というような事だと思う。
→子どもは「傘忘れたから冷たかった。今度は忘れないようにしよう」と思います。それでも忘れるかもしれませんが、大人がうるさく言ったり届けたりしなければ、自分で忘れないようにと気をつける様になります。『自然の結末』例 #アドラー心理学
— そらい (@cinderellariel0) July 5, 2016
失敗を恐れる社交不安の人々が多い中、失敗して気が付くことがあると思うと、失敗してもいいんだと思えて気が楽になりそうな気がする。
課題の分離
「しなければいけない」という思い込みは、本人がそう思い込んでしまっているだけのものも沢山あります。
皆んながそれぞれの、課題をもっているのです。
課題の分離をしないと、人の責任を背負ってしまい、犠牲者になってしまったり、責任感が強い人ほど、完全主義者になってしまうことがあります。
「あなたを嫌うかどうかはあなたの問題ではなく他人の問題である」
というアドラー心理学の教えがあるようです。
自分を嫌うのも好きになるのも、他人の課題。
なので、どうこうすることは出来ないのです。
自分の理想と課題に向き合うことが重要なのです。 人がどう評価するかは他人の課題なので気にしても仕方ないと思えれば、恐怖心も減り、自分がやりたいこと、やるべきことに意識を集中できそうだ。
まとめ
僕が一番響いた言葉は
「あなたを嫌うかどうかはあなたの問題ではなく他人の問題である」
て言葉です。
コミュ障、発達障害、軽度知的障害、緘黙症、社交不安・・・などを抱えていると誤解されやすくなってしまう。
そして、自信も無いので人の目ばかりが気になっていって身動きが取れなくなってしまう。
しかし、どう思うかは他人の課題なので仕方ないのです。
僕は、自分がやりたいことを探したり、好きなことをすることをやっていればいいんだと感じた。
負の感情も、自分の戦略だといえばそう思えてきた。
緘黙と公言していれば、喋らなくても、障害だからと思ってくれそうだという戦略が無意識にあることを感じた。
自然の結末は、失敗を恐れない気持ちになります。ブログでも失敗から学んでいる気がする。
この教えをリアルで実行してみて、改善するかはまだ分かりませんが・・・
自分も漫画でアドラー心理学の本を読んだ。
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