昨夜、NHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」というテレビ番組を観た。
自分も意図せず、引き籠っていた時期があるので、引き籠りというキーワードには反応してしまう傾向がある。
今は引き籠ってはいないけれど、まともな社会人とは言い切れないとは思っていて、昨夜、テレビで観た、引き籠りの人の方が、立派な信念と社会性を持っていたと思う。
番組やSNSを見ていて自分の事と比較すると、結局、引き籠りと言っても、理由は様々と思った。
- NHKが力を入れているキーワードは「ひきこもり」?
- ひきこもり当事者支援拒否が驚愕の71.7%!?
- 引き籠る原因は人それぞれなのではないかと感じた、支援を受けられない理由も人それぞれだと思う。
- 番組を観たSNSの声
- まとめ
NHKが力を入れているキーワードは「ひきこもり」?
少し前から、8050問題が騒がれて、近年ではコロナによる失業も重なって、「ひきこもり」というキーワードはどんどんポピュラーになってきてるんじゃないかと思う。
最近、NHKは、ひきこもり、というワードに力を入れている気がする。
松山ケンイチ主演のドラマ、『こもりびと』という引き籠りに関係する連続ドラマも放送されている。
僕は、その番組はタイミングが合わなくて観ることが出来ませんでした。
しかし、昨日、放送された、NHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」というテレビ番組を偶然にも観る事が出来た。
ひきこもり当事者支援拒否が驚愕の71.7%!?
中年の引きこもりの親なきあとはどうなってしまうのか?
本人の同意が無ければ強制的に介入が出来ない行政、警察も動けない、詐欺まがいの、部屋から強制連行する組織があるという噂は聞きます。
昨夜のテレビでは、引き籠り当事者本人が相談に来る事は15%くらいと言っていた気がする。
引き籠り当事者本人の支援拒否が71.7%もいるらしい。
これな(でも分かる)。 #あるひきこもりの死 #NHKスペシャル pic.twitter.com/mxo8tjIqWK
— びっちー (@bicchee) November 29, 2020
番組では一人の引き籠り当事者が栄養失調により孤独死した、と言っていた。
その弟さんにインタビューしている映像なども流れていた。
亡くなる前は「自業自得だ」と思っていたらしいけど、今は助けてくれと言ってくれなかったことが寂しいというような事を言っていた記憶がある。
やはり、引き籠りは自業自得だと思われてしまう傾向があるようだ。
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引き籠る原因は人それぞれなのではないかと感じた、支援を受けられない理由も人それぞれだと思う。
番組を見て多くのひきこもりに陥ってしまった人が、人に迷惑を掛けてはいけないという鉄の掟に洗脳されているように、支援を拒んでいるとSNSでもツイートされていた。
ひきこもりは多様化していると僕は思った。
対人恐怖で引き籠っていて、外に出るのが怖いから相談にもいけないという人もいると思うし、発達障害が絡んでいるケースもあると思うし、人に迷惑を掛けてはいけないと思っている人もいるだろう。
結局、親や周りの人の影響が大きいのではないかと僕は思った。
僕の父親はどうやら正社員ではないらしく、高校も中退している、そのせいか、まともに働けない事に厳しくものを言わないタイプなのだ。
自分が出来ないから、人にも出来る訳がないと思っていたり、子供に抜かされるのが嫌なのかもしれない。
しかし、家によっては、厳しく、「そんな仕事で食っていけるのか」などという親もいることだろう。
しかし、僕の家の父親も、人格的にかなり問題もあるし、父親も発達障害とかがあるのかもしれない、人の感情を読み取らず、独りよがりで生きているタイプです。
人がああいった、こういった、と自分の頭の中で作り上げていき、被害妄想ぽい答えを導きだす傾向もあるし、一緒にいると精神的にマイってしまうタイプなのではないかと思う。
だから、誰も父親に相談などをすることはない。
変な事を一方的に言われてウンザリしているから、それを受け流すだけで精一杯というのが現状だ。
そんな、僕の場合の引き籠りのケースは、ただ、人が怖かったり、まともに会話出来なかった事で、現実逃避で引き籠っていた。
それをまともに頑張って働いている人から見たら、怠けてるとか、楽をして生きているとか、偏見で見られるかもしれない。
この番組に出演した人はどんな人が多かったかと言えば真面目に働こうとしても、ひきこもりになってしまって、迷惑を掛けたくないから、市役所などには相談しないという感じだったように思った。
多分、その人達の親や周りの人が
- 「人に迷惑を掛けてはいけない」
- 「正社員にならなくてはいけない」
などと言っていたのではないだろうか?
僕の場合は親が正社員でもなんでもないので、そういった思想を持ち合わせていなかった。
「楽になるならなんでもあり」
位の思想だったが、人が怖いために相談に行く、というような思い切った行動に出ることは出来なかった。
この番組で亡くなられた、ひきこもりの方も、ひょっとしたら、本来なら生活保護などで支援されて、栄養失調などで亡くなってはいなかったもしれない。
世の中が人を成長させるどころか、弱い人を追い詰めて更に弱者にするような構造になっているのではないかと思った。
そんな社会は衰退する気がする、結局、弱者をパワーアップさせて戦力にすることが日本を元気にする近道なのではないだろうか?
#NHKスペシャル
「人に迷惑をかけてはいけない」という、日本ならではの鉄の掟こそが諸悪の根源なんだと思う。それを文字通りの絶対のルールとして自分を縛ってしまう人が、過労死するまで働いたり、心が壊れるまで仕事をやめられなかったり、餓死するまで生保を受給しなかったりするんじゃないか。— ncc1701 (@ncc170116) November 29, 2020
番組を観たSNSの声
#NHKスペシャル
— ncc1701 (@ncc170116) November 29, 2020
「努力の方向が間違っていた」とか「仕事が向いてなかった」とか、野次馬が後知恵で言うのは簡単。じゃあ、どう努力すればいいのか、どんな仕事が向いているのか、それを教えてくれる人に会えなかったら最後。いま俺たちが引きこもりにならずに済んでいるのは、ほとんど運のおかげ。
#NHKスペシャル 「あるひきこもりの死」。見ていて切なくなる。この人たち、別に元から社会不適応ではなかった。ただ、職場のイジメなどでちょっとつまずいて社会でやっていくのが怖くなって引きこもりに。何でもスピード、効率が求められ要領の悪い人は受け入れてもらえない。やさしくない社会。
— Kamaboko (@aoi87203308) November 29, 2020
#NHKスペシャル
— ncc1701 (@ncc170116) November 29, 2020
ひきこもりの問題は、「子の甘え」「親の甘やかし」「死にたいなら勝手に死ね」と切って捨ててる限り、決して解決しないんだろうな。
怠け者とかチャランポランなんじゃなく、むしろ真面目すぎるから足を踏み外した時にリカバリーが効かないんだよ。
「ある、ひきこもりの死」。泣いてしまった。日本のひきこもりは推定100万人、うち40歳から64歳が61万人。これはすべてが自己責任では絶対にない。誰でも社会的弱者になる可能性があるのだから、宰相が掲げる国家観の筆頭が「自助」であっていいはずがない。 #NHKスペシャル
— リフレ女子 (@antitaxhike) November 29, 2020
引きこもりの親の日記の「親は不幸を作るために、子は不幸を背負うために生まれたのか」ってすごく深いな
— える (@elle_shibafu) November 29, 2020
ホント生と死ってなんだろね#NHKスペシャル #こもりびと
日本ってドロップアウトした人間を
— 冴見悪龍 (@saemi_akuryu) November 29, 2020
“落ちこぼれ”
として悪いものと見なす風潮があるように思う。
さらに行政のセーフティネットに頼る人間を悪しきざまに言ったりするせいでそれらを拒んだりしているとしたら、問題は社会側にも大いにあるのではないか。#NHKスペシャル #こもりびと
うつ病とか抑うつ状態を経験してる人もひきこもりの人には多いのではないかと想像するんだけど、仕事で強いストレスがかかったりして鬱になると、目には見えていないけど、脳にそれなりに負担がかかるわけで、実は再発もしやすくなるし、治るのにも時間がかかる #NHKスペシャル
— こべに🎪 kobeni in the house (@kobeni) November 29, 2020
まとめ
番組でも福祉の人が生きているか確認をしにきていたりしていた。
自分も多分、他人ごとでは無いかもしれないし、近所の人とかとどうやって関わっていいのかとか、ハードルが高すぎる
本来なら、誰かに相談するべきなのかもしれないが、話すことが苦手なのと、意思決定力が足りず行動が追いつかない。
今は、肉体的にも限界で、ブログをたまに更新するだけでも、自分の限界を超えている所業をしていると思うことがある。
世の中には生きずらいのに支援されない人々もいます。
それらの人についての記事です↓