大晦日の夜、テレビを見ても面白くなかったから、スマホの動画などを見ていた。
TikTokの断片的な映像の中に「彼」を見つけた。
その名は朝倉未来。
BreakingDownの頂点に君臨するあの男が、無残に投げ飛ばされ、馬乗りにされて拳を浴びている。その光景に、胸の奥が冷たく沈んでいくのを感じた。
素人目には測り知れない領域だが、彼はかつての王者を退けてきたトップランナーのはずだ。
その見つけた無料動画を何回も見直した。
彼から放たれた膝蹴りやハイキックには、確かに鋭い殺気が宿っていた。
だが、どこか動きが硬い。それは一線級の相手に対する恐怖か、あるいは逃れられない重圧か。
ただ一つ、確かなことがある。
もし彼が、自らが作り上げた庭であるBreakingDownの選手に敗れる日が来たら――。その時、私はこの残酷な物語を直視できるだろうか?
ブレイキングダウンは、朝倉選手が提唱する「1分間最強」を競う場であり、彼はその象徴(CEO)かつ「最強の番人」という立ち位置である。
最強の番人のイメージは大晦日の試合で消え失せてしまったのか?
今後の彼のイメージ戦略から目が離せない